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日本政策金融公庫 やり取りの流れ

開業準備

今回は公庫とのやり取りを振り返って整理します。初めて借り入れを考える方の参考になるように見聞きした失敗例などもまとめます。

こんにちは!ピラおです。

ピラティススタジオを始めるにあたり、開業費用のすべて自己資金で賄うことも考えたのですが、事業の展望や今後の事業拡大を鑑みても借入金の返済をした実績を積むことがその後の地銀との取引等で大切とアドバイスをもらい借入金をしっかり活かして事業をスタートすることにしました。

知識のない一般会社員が資金調達するまでにやったことをご紹介します。

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公庫に開業資金の相談にいく

状況を整理し融資に必要な書類を教えてもらう

私の場合、最初は対面での面談を調整してもらいました。
近くの窓口で担当者と打ち合わせをすることになったのですが、この時は特に作成した書類は持たず開業届の写しのみを持参しました。

そこで状況を整理して借入の審査に必要な書類を一式説明いただきました。

私の審査に必要な書類は以下になります。

創業計画書(定型文書)
・各種資格を証明するもの
・各見積と必要な開業費を証明する資料(見積書と必要なものリスト等)
・源泉徴収票
・口座情報(自己資金を証明するもの+NISAなどもあれば)
・着金口座情報(融資金額を振り込む口座)

この段階では審査に関わることはなく、次回の審査に向けた流れを担当者が教えてくれました。

創業計画書を作成する

ひな形に沿ってまずは自分なりに見本をみて数字・内容を入れてみる

各業種別に見本のひな形があります。近いものをネットで参考にし、売上シミュレーションなどを踏まえて記入していきます。
また計上に必要な開業費で10万円以上の費用は見積が必要になるので取り寄せました。

プロに添削・アドバイスをもらう

一般的に創業計画書を作成したら、そのまま審査に出すこともできるのですが、公庫は一度審査に落ちてしまうと半年は再審査ができないので、念のため、ココナラで創業計画書の審査経歴がある人を探して書類の添削をしてもらいました。

予算があれば顧問税理士などを付けて手伝ってもらうことも可能ですが、個人には予算面でかなりハードルが高いですね。

第3者に創業計画書をチェックしてもらったことで、課題や予想される質問などを知ることができてとても良かったです!

審査に必須ではないが創業計画書を補足する書類があった方が審査が通りやすいとのことで、追加で創業計画書の数字の根拠をまとめた補足資料を作成しました。

融資の相談をする

準備を整えたのち、審査に向けた融資の面談に行きました。

担当者によっては渋いリアクションを取られることもあると聞いていましたが、私の担当者さんはとても親切で個人の信用にも問題がないと太鼓判を押してくれました。

実際に借入できた金額は800万円です。(自己資金 現金350万円)

もっと借入金額を上げることもできたのですが、運転資金を含めても800万円で十分と判断し、まずは返済実績を作ることにしました。

事前にやっておいた方が良いこと

関連業務に携わる・関連業務の勉強をする

私はピラティススタジオの開業を目指して、ピラティススタジオの運営会社で会社員として働いていました。会社員時代はインストラクター業務だけでなく、新店のオープンや、人材採用、運営管理などの業務経験があったので、そちらを自己の経歴としてアピールしました。

また、合間で簿記3級の資格を取り一般的な経理の基礎を身につけるなどをしていました。

もし関連業務の経験がない場合はまずはインストラクターの資格を取って業務委託、アルバイトで半年~1年ほどインストラクターの経験を積むことも良いと思います!
未経験でも開業はできますが、自身がその分野の仕事に向いているのか?を知るためにも外部で経験を積むことをお勧めします。

自己資金を貯める・借金は返済する

開業費の借入をする場合、自己資金が全くない状況であるとその人自身の信用がないため借入が難しくなります。また、リボ払いやローンなどが多額にある場合も信用に傷がついた状態になるので、借入の難易度が上がるそうです。

自己資金は少しずつ積み立ててきた実績があると評価が高くなると聞きました。

つまり親族や知人から一度に多額の支援があるなどの状況ではその人自身がしっかり金銭管理ができている証拠にはならないそうです。
支援を受けることはもちろんOKですが、借入をする場合、自己資金も一緒に貯めてきた実績を示すことが大切です。

私の場合、妻名義の口座で貯蓄をしていたため実績として妻の口座情報を提出しました。

実は夫婦でNISAを積み立てており、現金額よりも投資額が上回っていたため、願わくばそちらも自己資金に含められないかと考えていましたが、公庫の審査に必要な自己資金は現金分ですぐに動かせるお金かすでに開業に向けて支払い済みの金額しか含まれないと私の担当者は言っていました。
ただ、個人の信用を上げる情報ではあるためNISA口座の情報も審査に合わせて提出しました。

自治体が主催する創業セミナーなどを受ける

私の場合、スケジュールが合わずに出席ができなかったのですが、創業セミナーを終了した履歴があると借入金利の優遇があります。
また、創業時期限定の補助金・助成金を受ける機会があるので開業まで時間の余裕がある人はぜひ活用することをお勧めします!

以上、素人が公庫で借入するまでの流れです。
現在、返済は滞りなく進められています。

自己資金だけとなると事業の幅も狭まってしまうので、個人事業主こそ無理のない範囲で借入をしていくことをお勧めします!

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